海津市長選挙 立候補者インタビュー

※候補者はインタビューを終えた方から順番に掲載し、かつ届け出順に掲載しております

海津市長選挙 立候補者

松永 清彦 氏

 

1.立候補の動機

 まちづくりは人づくり。海津市の未来を担う人材育成のためハード面・ソフト面の整備に全力を挙げてきました。ハード面では市内の全小中学校の耐震工事が間もなく完了し、全教室の冷暖房完備の工事が終わるので安心安全な教育環境が提供できます。ソフトの面では学校図書が充実しており全校に司書を置いています。また学校支援員の人員を充実させ、多様化する教師や保護者のニーズに対応できる体制を構築しています。

 

更に発達支援センター「くるみ」を設置し、保育士や教師に発達障碍の勉強をしてもらって幼稚園から中学校まで、発達障碍児のワンストップの支援体制を構築するための事業展開を行っています。

 

海津市は教育においてどこにも負けないと自負しています。子育て支援についても妊娠してから小学校に上がるまで11事業を推進。また、待機児童が0で母子支援員の推進やブックスタート等の幅広い事業を展開しています。

 

海津市には大きな病院がないので、病気になる前に健康診断で見つけようという運動を推進。MRIやガン検査の支援を行い健康寿命の向上を目指します。

 

安心安全の面では職員の手によって立案された「海津地域強靭化計画」を推進し、揖斐川護岸の整備を5年かけて行います。また長良川の浚渫も行って安心して住んで頂く治水事業を推進していく予定です。

 

海津市はハリヨが生息する清水池もあり、住みやすい環境にあります。若い人に来て頂き、住んで頂きたいと思っています。雇用促進住宅を購入し、綺麗に改装して若い人に住んでもらうための政策を推進していきたいと思っています。これまでもそのような政策を推進してきましたが、今後は更に力強く、海津市に賑わいを持たせられるような政策を進め、最後の仕上げを行いたいと思います。

 

2.まちづくりにおいての課題は?

人口減少です。海津市は様々な人口減少対策を行っていますが、手ごたえがあると感じているのが、県の農業試験地の跡地を転用したトマト農家です。ここには農業に興味のある人にトマト農家を営んで頂いています。既に4人が千葉や三重から農家をやるために移住して来てくれました。

トマト農家は収入があるので、結婚して家を建てて子育てができます。今後、毎年4人増えていくので移住・定住促進の有効な手段として推進していきたいと思います。また、新たに移住頂いた方には固定資産税分の金額を3年間、商品券でお返ししています。このように効果のある政策をどう推進していくかが今後のポイントになってくると思います。

 

海津市は木曽三川公園や平田温泉、月見の湯、お千代保稲荷など観光客は元々多い地域なので更なる集客を目指して政策を推進していきます。観光政策はようやく成果が出つつあり、大阪から大垣まで電車で訪れ海津市の観光地を巡る日帰りツアーを組み、大勢の方々に来て頂きました。

 

また日本百名月に海津月見の森が選ばれました。それもあって東京スカイツリーで海津市のPRができ、更に多くの集客が期待できます。このように海津市が持っている良い物の原石に磨きをかけていきたいと考えています。

 

 

3.どのようなまちにしたいか

海津の自然は良いものだと思っていますので、それを守って生き生きと生活ができるまちにしていきたいと思っています。その為には財政的な安定が不可欠です。経済的な観点では観光客をさらに多く誘致していきたいと思います。これは私個人のアイデアではなく市民の方からのアイデアですが、宝暦治水の中心事物となった平田靱負さんゆかりの地ということで大榑川沿いの桜並木を「平田靱負ロード」として桜並木と道の駅「クレール平田」、お千代保稲荷を回遊できるようなルートを作ってみたいと思います。

 

月見の森は今後回遊できるような遊歩道を作り、堀田を作って昔ながらの風景を再現し、ハリヨなどの魚を見られるようにしていきたいです。このような公園整備も長年に渡る地権者の方との交渉によってようやく同意を得ることができ、これまでの努力が実を結びつつありますので、公園整備にも力を入れていきたいと思います。

賑わいのまちと歴史のあるまちであるということをまずは市民の方に知って頂き、それから外へ広げていきたいと思います。

 

4.少子化対策

少子化対策には移住促進のためのトマト農家の誘致と固定資産税分の商品券の贈呈による資金的な支援を進めていきます。また、雇用促進住宅の購入と改装を行います。ここは30戸あるので若い人に住んで頂きたいと思っています。

 

また企業誘致も進めていきたいと思っています。海津市には29の農業法人があります。今年度も3つの営農組合が農業法人になり、優良農地が多いので農業をやりたい若い人が海津に来て頂き、子育てをして頂くことで少子化対策としていきたいと思っています。

 

子育て政策ではどこにも負けないと思っていますので、それを多くの方に知って頂くこと、そして子育てに優しいまちである事を市民の方が自信を持って頂くことが大切です。子育てしやすい環境なので、自信をもって生き生きと生活している。そういったことを情報発信していきたいと思っています。

 

5.女性活躍についてどう考えていますか

市長になって初めて登庁したら際には市役所の課長は全員男性でした。これは良くないということで女性登用を進めてきました。能力があることが前提ですが、そろそろ女性部長を登用していきたいと思っています。

 

女性は企画力と行動力があります。例えば大榑川の外来魚の問題がありましたが、市民の方のお知恵を求めたら商工会女性部が「BBデリシャス会」をという会を作って外来種の肉をすり身にしたコロッケを作って売っていこうというアイデアを出してくださいました。現在はイベントなどで提供しており、将来的に事業化まで進んでほしいと思っています。知恵を出す場が出来れば女性もどんどん活躍して頂けると思っています。

 

元気な女性がどう活躍していくか。活躍できる場を考えて頂くと同時に活躍できる機会を提供していきたいと思っています。現在「夢づくり共同事業」という海津市が困っている事業にアイデアを出してもらい、実際に行動してもらう人に対して最大200万円の予算を組んでいます。またまちの活性化のアイデアには1件当たり30万円の予算で実現して頂いています。この審査は市民が審査し、採択の可否を進めています。最大3年間続けて頂き、事業化を目指して頂きます。

 

民間で女性活躍というのも必要だが、まだまだ推進できていないのが現状です。

海津市は企業が女性用の更衣室やトイレを整備するのに補助金を出していて、それに応じている企業が増えてきています。今後はこの補助金がもっと使い勝手の良くなるように推進していきたいと思っています。

 

 

これらの前向きな政策が増えてきたのは男女問わず考えて提案や行動ができる職員が育ってきたところが大きいと思っています。職員のモチベーションが上がってきているのがわかるので、こういった前向きな意見をどんどん取り入れて海津市をより良くしていきたいと考えます。

海津市長選挙 立候補者

松田 芳明 氏

 

1.立候補の動機 

元々は地元ソフトボールチームの忘年会の場で若者達から「市長に出てくれ」と頼まれたことがきっかけです。20代の若者は「どんどん友達が出ていってしまう」30代~40代は「海津市は市長選挙が2期無投票。これは何とかせなあかん」と訴えてきました。

 

実は現職の市長も私と同じ自治会の人で、同じ自治会から市長の立候補というのは普通に考えればあり得ないのですが、それだけ若者の声を聴くことができていない証拠だと思います。若い人が応援してくれるならと一念発起して立候補を決めました。その後、自分の後援会の総会で立候補の意思を示して記者会見を行い、立候補を表明しました。

 

2.まちづくりにおいての課題は?

人口減少です。平成の大合併で現在の海津市が出来てから毎年平均で450人が減少しています。この4年間は毎年550人以上減少しています。人口減少対策として平成26年度に海津市が制度化した「結婚定住祝い金交付事業」に対して全く利用できないもので平成26年から平成28年度の3年間で1件の申請もありませんでした。これでは人口は増えません。先進的な事例であれば20代の結婚支援制度で結婚時に祝い金が出るケースや、結婚等で他の地域から人を呼び込めば祝い金を払うケースがあるのに、海津市には全くそういう制度がありません。

 

また学校の統廃合も課題です。例えば海津明誠高校は普通科3クラス、情報処理科1

クラス生活福祉科1クラスの計5クラスありますが、今年は3学科とも定員割れで

す。更に2次募集でも定員割れという状況です。現在、県立高校は1学年3クラス以

下の学校をどうするか検討中です。

 

海津明誠高校には地元の日新中学から多くの生徒が進学していますが、全盛期1学年7クラスあった日新中学も現在1学年3クラスです。更に、少子化が進行しているので小学生の人数は、もっと減っています。現在海津市には10の小学校がありますがそのうち2校は全校児童が70人です。海津市の02歳の子どもの数は各年170人しかいません。彼らが小学校に進学する頃には、単純計算すると11学年あたり17人しかいないことになってしまいます。この問題を何とかしていかなくてはいけません。

 

隣の輪之内町は人口を増やしています。私は4年前の市議会議員選挙に立候補したタイミングでも人口減少への対策を訴えてきました。人口減少は地域経済の衰退を生みます。何とか人口減少を食い止めて地域の存続を目指していきたいと思います。

 

3.どのようなまちにしたいか

「住みやすさNo.1かいづ」にしていきたいと思っています。その為には市が儲けないといけません。海津市にお金が落ちるような仕組みを作らなければいけません。現在の海津市のふるさと納税は300万円です。まずはふるさと納税1億円を目指していきます。現職の市長はふるさと納税慎重派なので、この点を変えていきたいと思います。

 

また、海津市は優良農地が多いので企業誘致ができません。企業誘致ができないのは海津市の負の遺産ですが、それを逆の発想と考えて農業法人に働きかけて米以外の農作物を作ってもらって売り込みたいと思います。まずは農業法人の野菜を給食に提供します。野菜を海津市が買い取って給食で提供していきます。そうして野菜をブランド化して市の特産物を作っていきます。給食は1年間継続して農作物を提供できなければならないので、それだけの規模で農産物ができるかどうかが課題です。

 

また、宿泊施設を作りたいと思っています。一般の人も使える施設で児童生徒の研修の場としていきたいと思います。子どもたちに自然と触れる機会をどんどん提供していく必要があります。岐阜県には2つしか貝塚が無いのですが、それは2つとも海津市にありますし、古墳も多くあります。平田町、海津町、南濃町に温泉もあります。観光資源は十分にあるのでぜひ観光・子どもたちの研修の場としての宿泊施設建設を実現したいと思います。

 

4.少子化対策

海津市から進学などで出ていった子供たちは戻ってこないわけではなく、かなりの数の若者達が大垣市や羽島市、輪之内町に住んでいます。まずは彼らを呼び戻すことが大切で、その為には暮らしやすい環境を提供する必要があります。水道料金が高いことも問題です。水道の基本料金は近隣の羽島市の2倍以上です。このままでは海津に住みたいと思う人がいなくなってしまいます。南濃町は特に合併して3倍の水道料金になっていますので、更なる値上げを防ぐために声を上げていきたいです。生きていくための必要条件である水と空気くらいは保証する必要があると考えています。

 

また、特別職の退職金は廃止にしていきます。無駄な支出で浮いた財源を活用して高校生までの医療費無料化を進めていきたいと思っています。岐阜県では多くの自治体で中学校まで医療費が無料です。ここに追加される高校生3学年分であれば年間2500万円程度でできます。十分実現可能だと考えます。

 

5.女性活躍についてどう考えていますか

 

女性活躍については数値目標を立てて活躍させるのはナンセンスです。現在の政策では働きたいと思っている女性だけにしか活躍の場が与えられていません。本来なら結婚して離職した女性を含めたすべての女性に対して活躍の場を提供していく必要があると考えています。数値目標に依らない活躍の場の創出が必要だと考えています。